こんにちは。今日は嵐と聞いていましたが、横浜は特に異常もなく、少し雨が降っている程度でした。桜がまだ散っていないとよいのですが・・・。

さて今日は、「フランス出張その7 フィラメントワインディング」というお話です。

フィラメントワインディング(FWと略すことが多い)は、芯となるマンドレルに繊維をぐるぐると巻きつけていく成形方法で、代表的な用途は圧力容器です。繊維はプリプレグのように樹脂があらかじめ含浸しているものを巻きつける場合もあれば、繊維に液状樹脂を含浸させながら巻く場合もあります。成形作業の機械化が確立されている方法のひとつといえます。

3B – THE FIBREGLASS COMPANY社の圧力容器。ガラス繊維を使っていると思われます。余談ですが、展示に愛嬌がありますね。

Circomp社のプロトタイプ。円筒の内側にリブがある構造ですが、フィラメントワインディングで成形したそうです。

KUKA / MF TECH / TUBE CARBONE.COM社のブース(だったと思われます)では、なかなか見られないフィラメントワインディング用の装置もありました。

繊維が巻きつけられる方(本展示ではペンが設置されていました)は固定で、マンドレル側が回転しながら位置をずらしていく動きでした。ちなみに、「KUKA」の文字もマンドレルを器用に動かし、書かれていきました。

同ブースにあったフィラメントワインディング法と思われるテーブル。周方向だけでなく、様々な角度で巻けるのもこの成形法の特長です。

日本ではなかなかここまでバリエーションのあるフィラメントワインディングに関する展示は見られないので、さすが世界最大規模の複合材料展示会だなぁ、と感心しました。

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