こんにちは。今日はあいにくの雨でした。久々にニュースを拾いながら、ぼちぼち書いていこうと思います。

さて今日は、「樹脂メーカーの本音は?炭素繊維の陰に隠れる樹脂の存在」というお話です。

キタムラ機械、工作機械本体に炭素繊維 2割安く(日本経済新聞)

小型工作機械の部品にCFRPが使われたそうで、ぜひ他メーカーも検討いただきたい内容です。

「素材の単価では炭素繊維の方が割高だが、機械の生産工程と部品点数が減ったことで製品価格を抑えることができた。」

という点がポイントかと思います。部品単体を比較すると、既存材料より高価なことが多いCFRPですが、製品の工程全体を見直すことで、コストメリットが出てくるのです。

ところで、「○○に炭素繊維」や「炭素繊維で○○軽量化」という記事を見るたびに、

「樹脂は!?」

といつも気になります。確かに強化材の炭素繊維が話題の中心なのはわかりますが、繊維だけが生で採用されているよりも、ほとんどは樹脂と一体化したCFRPとして採用されているわけですから、せめてCFRPとして推すべきでは?と感じます。

我々はプリプレグを使用するので、成形用の樹脂について細かい要求をすることはありませんが(注.プリプレグにはもともと樹脂が含浸しているため)、ハンドレイアップやインフュージョンなど、樹脂を塗ったり注入したりする成形メーカーは、樹脂へのこだわりは相当あると思います。

樹脂メーカーはきっと、「サラッとしててダレ過ぎない」とか、「やわらか過ぎず硬過ぎず」とか、「硬化温度は低く、だけどガラス転移点は高く」とか、ユーザーの無理難題を日々解決しようと奔走しているはずで、そう考えるとCFRPはCFだけじゃなくてPも頑張ってるよ!と樹脂メーカーが声を張り上げてもおかしくないのですが・・・今度メーカーさんにぜひ聞いてみたいものです。

CFRP製品にご興味・ご関心のある方、ぜひ一度弊社へお問い合わせ下さい。

炭素繊維強化プラスチックを材料設計から一貫した製品作り
CFRP 加工」のエーシーエム

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