実際の加工例をご紹介します。
CFRP製品は、鉄・アルミ・ステンレスなどと同様に機械加工を施すことが出来ます。 ただし、炭素繊維が非常に硬いため、工具を消耗しやすいので、精度を確保するには工具の選定(超硬、ダイヤモンドなど)と、交換時期を適切に考慮する必要があります。
タッピング加工
直タップ加工は問題ありませんが、積層設計時に炭素繊維の配向を考慮する必要があります。 繊維が強化材として機能している必要があります。強度は十分得られます。
製品使用時にビスの着脱があり得る場合には、コイルインサート挿入とします。
ナットサート加工
角パイプなど必要なタップ深さが取れない薄肉品の場合、キリ穴加工後、ナットサート加工も採用しています。 内側に板ナットを設けることもありますが、外側から任意の位置にナット加工できるメリットがあります。
ザグリ(溝)加工
金属と同じようにザグリ加工は可能ですが、繊維を切断することで歪みが生じることを考慮する必要があります。 加工深さ・面積によっては、積層設計を見直します。
タッピング加工
ナットサート加工
ザグリ(溝)加工